経営理念

経営理念とお菓子に対する思い

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「経営理念に共感できるかどうかじっくり考えて欲しいのです。」







---------------------------------------- 経営理念

一、お菓子は平和の文化、家庭の平和と世界の平和に貢献する

一、おいしさ一筋、健康に良いお菓子づくりに挑む

一、お菓子は五感の芸術。詩心あふれる最高峰のお菓子づくりをめざす

一、信頼され愛される筑紫菓匠、風格と品格ある世界一の老舗をめざす

一、経営品質を追求して、従業員の自己実現と社会文化の進展に寄与する

---------------------------------------- 経営理念とは?

会社というのは、同じ目標をもった人が集まるところ

経営理念とは何かというと「永遠の目標」です。何のための会社なのか? 何のために働くのか? そういうものを明確にして自分自身の心に火をつけて、それを読んだら血湧き、肉躍って、「よし、頑張るぞ!」と自分自身を奮い起こさせるものです。

 会社というのは、同じ目標をもった人が集まるところです。その目標は、皆さんご自身にとっても、人生をかけるに値するものでなければなりません。ですから、経営理念に共感できるかどうかをじっくりと考えて欲しいのです。そして、疑問や異論があるなら是非私にぶつけて来て欲しいと思っています。お互いに納得して、共通の永遠の目標として邁進していきましょう。

 どんな言葉も、魂が感じられなければ意味がないものに感じられるでしょう。経営理念の中身のお話の前に、どんな思いが込められているのかというお話に少しつきあってください。 では、今から約40年前にタイムトリップしましょう。

---------------------------------------- 永遠の目標を見つけるまで

荒れていた時代

私が家業を継ぐ時は、九大に米軍のジェット機が落ちたり、世界的にひろがったベトナム戦争の反戦運動のうねりで学校が荒れに荒れて、東大も受験がなかったという昭和41年。大学に入学してからの4年間は学生運動の時代の真っ只中で したが、私が4年生の時には父が亡くなり、家を継がなくてはならない状況になっていました。

家業を継ぐことははじめ夢とは違っていました

家を継ぐとは言っても、学生運動という時代の背景もあって、 経営者というものに対するいろんな感情があってどうしても素直に入り込む事ができなかったのです。加えて、子供の頃の家庭環境や父母の仲があまりよくなかったり等もありました。本当は商社か国連へ就職しようと考えていました。

 そこで廃業を母と相談して弁護士と打ち合わせていたのですが、いざ店をたたむとなると、最低でも当時で800万円の負債ができてしまうし、当の金策を銀行に頼んでも「廃業するなら金は貸せません」と言われたのです。親戚に相談しても「それが運命たい」と言ってお金は貸してくれず、母とつぶれるまで商売をやろうということになりました。お陰でいまの会社になりました。

 当時、会社は赤字経営で傾きかけていました。20名の従業員の生活、そして伝統が重くのしかかってきます。私は必死になって頑張っていました。

oldphoto.jpg この写真は、 約百年前の明治三十五年頃のものです。一番右端が、私の曽祖父・森 千太郎です。この写真から、お菓子屋同士 切磋琢磨して、お菓子文化を創造し合ってきた様子が偲ばれます。如水庵の歴史の一場面です。

---------------------------------------- お菓子は平和の象徴

お菓子は平和の文化、家庭の平和と世界の平和に貢献する

第三次世界大戦を阻止する

しかし、そうはいっても、学生運動の中で理想に燃えていた青年が毎日「どうやったら売れるのか」ばかり考えていただけでは、嫌になってしまいます。

学生の頃読んだ『日本書紀』に、神武天皇のこんな一節がありました。

「わしは今まさにたくさんの平皿で、水なしに飴をつくろう。飴ができたら、わしは必ず武器の威力をかりずに、座して天下を平定するだろう。」

 私は気づいたのです。お菓子は、古来平和文化の象徴だったのではないか。お菓子には人の心を穏やかにし、平和にする力すらある。「これだ」と思った私は、心が躍るのを感じました。22歳の若かった私は、社長就任のときに、「第3次世界大戦を阻止するお菓子をつくる」と言ったのを覚えています。型破りな考えに皆も驚きましたが、自らの信念に一度も目をそらさずに、まっすぐ向き合ってきました。いまではその言葉の真意を感じ取ってもらっていると思います。
古くから、「お菓子は平和の文化」であり続けてきました。たとえば、フランス・ナポレオンの時代、フランス革命戦争の和平条約であるアミアンの和約の成立記念祝宴では、ナポレオンが、当時の最高の料理人・菓子職人だったアントナン・カレームに命じて、一級品のデザートをつくらせ、出席者たちに振舞ったといいます。平和のための外交でもお菓子が使われてきたのです。
お菓子は、古来、「家庭の平和と世界の平和に貢献」してきただけでなく、私たちがつくっていく未来においても、お菓子は、やはり平和に貢献するものでなくてはならない。 経営理念では、これを「お菓子は平和の文化、家庭の平和と世界の平和に貢献する」として、謳っています。

---------------------------------------- 経営理念

5つの永遠の目標

父が亡くなり明日から自分が社長、母が会長ということになって、私は、永遠の目標として経営理念を決めました。

 いまの経営理念とは少し違いますが、根っこに流れる考えは同じです。経営理念をつくったのが、昭和45年。毎朝それを読んで心のボイラーに火をつけて、頑張ってきました。

  皆さんはお菓子屋の経営者だとしたらどんな経営理念をつくりますか? 経営者になったつもりで少し考えてみてください。  私は5つの経営理念をつくりました。

一、お菓子は平和の文化、家庭の平和と世界の平和に貢献する

一、おいしさ一筋、健康に良いお菓子づくりに挑む

一、お菓子は五感の芸術。詩心あふれる最高峰のお菓子づくりをめざす

一、信頼され愛される筑紫菓匠、風格と品格ある世界一の老舗をめざす

一、経営品質を追求して、従業員の幸福と社会文化の進展に寄与する


最初の理念 「お菓子は平和の文化、家庭の平和と世界の平和に貢献する」については、すでにご説明いたしました。 それでは、残りを、ひとつずつ一緒に読み解いていきましょう。

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五十二萬石 如水庵の経営理念(1)

「おいしさ一筋、健康に良いお菓子づくりに挑む」

おいしさと健康の為には何でもやります
farm.jpg お菓子屋の使命は、何だと思いますか? 私はなんと言ってもまず「あぁ美味しい」というお菓子づくりをすることだと思います。また、人々の健康を守ることは、食べ物を扱う企業の社会的な責任です。だから私たちは、この大切な目的のために何でもやらなければなりません。

お菓子、特に和菓子の素材は、ほとんど農産物です。お菓子のおいしさは、素材の農産物の質に大きく左右されます。

戦後日本の農業は、化学肥料や農薬を使って大量生産するために、工業化してしまいました。農産物は、自然の摂理(微生物・ミミズ・モグラ)によって生態系が保たれた農地で育ちます。自然の摂理の中で、植物本来の味と香りが生まれます。

しかし、工業化の結果、「不」自然な物質が混ざりこみ、土が痩せ、生態系が崩れ、農産物が自分の力で元気に育つことが出来なくなってしまいした。 そうして、農産物の香りやおいしさが失われていったのです。それだけでなく、大量の残留農薬は人体の健康を長い間をかけて侵していきます。

健康にもよく、おいしいお菓子のために、素材を供給していただいている方に、少しでも化学肥料や農薬が少ないものをお願いしています。こうしてできた素材は、驚くほどおいしくてかおりが良いのです。農薬もほとんど使っていないので、健康にも良い素材です。

折角手に入れた素材もそれを活かす技術がなければなりません。素材の持ち味を活かす技術で、おいしいお菓子に仕上げていきます。工房では、日々技術の研鑽に励んでいます。

おいしさ一筋、健康に良いお菓子づくりの歩み

こうした努力は、ほんの一例です。健康に悪影響を及ぼす添加物を減らすことはもちろん、おいしくて、安全で、健康に良い水を使うなど、素材と製造技術にこだわり続け、健康によくおいしいお菓子のために挑んでいます。

ここで、当社のお菓子づくりの歩みをご紹介します。

1973年(昭和48年) 「伊豆大島の天然塩 海の精」

sio.jpg 塩は素材のうま味を引き出す上で重要な役割を果たします。1971 年に日本に塩田がなくなり、塩化ナトリウムという「薬品」になってしまいました。この年より、伊豆大島にある日本唯一の天然塩田の塩、舌を刺すような塩味ではなく、まろやかな味の「海の精」を使いはじめました。




1975年(昭和50年) 「工房の空気」

仕事をしていない真夜中に、オゾン発生装置を活用し、工房内の空気を清浄にしています。

1977年(昭和52年)「マイナスイオンに溢れた水」

水は、おいしくて、安全で、健康に良いお菓子づくりに最も大切な原料です。この年水に電子を取り入れマイナスイオン化させることに成功し、ヤマメが泳ぐ 清冽な湧き水と同じくクラスター(水の分子)が小さい、おいしくて、健康に良い『水』が完成しました。

例)豆を浸漬するとふくらみが早く、大きさも大きくなる。

1977年(昭和52年)「筑紫もちのきな粉」

mochi2.jpg 滋賀県・琵琶湖のほとりで栽培される大豆を九州独特の味を考え、試行錯誤を繰り返した結果、皮を除きき目細かくすることによって口どけがよくなり、香りと味の調和がとれた筑紫もち独自の黄な粉に仕上がりました。





1978年(昭和53年)「マイナスイオンに満ちみちた全ての原材料」

熟した良質の柚子を木から採って7日以内に黄色の外皮だけをきざみ、きざんだその日の内に、湯透ししてアクを抜き、蜜漬けにします。荒津の舞をはじめ、柚子羊羹などに使われます。

1990年(平成2年) 「自家製餡(全種類)」

monaka.jpg 古賀工房の竣工に伴ない製餡設備が完成し、すべての種類の自家製餡を可能にしました。餡は和菓子の命であり魂です。大幅に味が良くなり出来たての餡を、お菓子にすることが出来るようになりました。





1991年(平成3年) 「減農薬・減化学肥料の生産者限定小豆」

azuki.jpg 減農薬・減化学肥料の作物は香り高く、味がよく、そして安全です。 おいしさと健康にこだわって、小豆農業家の協力を得ることが出来ま した。昔と変わらない風味豊かな小豆であんこができあがりました。炊く時には、渋の色はより赤く、あずきの香りも強いです。



1993年(平成5年) 「有精卵のどら焼きと丸ぼうろ」

dora.jpg 香り高くコク深い有精卵を使用してどら焼き・丸ぼうろをつくりました。






1994年(平成6年) 「乳化剤を使わないブッセ」

vinus.jpg 健康のため、乳化剤をまったく使わずにふわりとブッセケーキを焼き上げるという難題に挑戦し、粉と卵の味がする口どけの良いブッセができました。







1994年(平成6年) 「完全無農薬 山川みかんジャム」

この年の天候(大干ばつ)によってできた完全無農薬の山川みかん(宮川早生)を使って安全なジャムを作ることができました。

1997年(平成9年) 「ISO9001認証取得」(株)五十二萬石本舗 「ISO9002認証取得」(株)如水庵

原材料の購買から各製造段階の作りこみ、保管、物流、楽しい買いもののできる店、そして喜んで召し上がって頂き「あーおいしい」という満足感に至るまでの品質保証の国際規格です。

1997年(平成9年) 「海洋深層水非加熱果実エキス抽出法のフルーツゼリー」

クラスター(水の分子)が小さく、ほとんど細菌がなく、栄養価が高く、ミネラル豊富な海洋深層水を使用したフルーツゼリーを無添加・無着色でつくりました。果実エキスを加熱せずに抽出する新製法の非加熱果実エキス抽出法です。

1998年(平成10年) 「近江の最高級餅米 羽二重餅」

kibi.jpg 京の米どころ・近江の国(今の滋賀県)の農家の努力によってうまれた和菓子のための餅粉、羽二重餅。
米づくりにもっとも恵まれた滋賀県甲賀・蒲生郡を中心に、今でも熱心な農家の手で、優秀な羽二重餅がわずかな量ではありますが、栽培されています。京都の高級和菓子専門の粉店に特別に注文し、伝統の石臼・胴搗きで粉に挽いていただいたものを使用し始めました。


2000年(平成12年) 「摘みたていちごのいちごブッセ」

ichigob.jpg 香料・着色料を使用せず、新鮮なとよのかイチゴを蜜漬けし、ジューサーでジャム状にして、フレッシュバターをまぜたイチゴクリームをつくり、ブッセケーキに挟んだ「いちごブッセ」をこの年より発売しました。





2003年(平成15年) 「有精卵のカステイラ」

cas.jpg 志摩町の恵まれた自然の中で、大地を走りまわっている元気な赤鶏たちが生んだ、新鮮な地鶏の有精卵を毎日確保して、五三焼きに近い、有精卵のカステラを作りました。






五十二萬石 如水庵の経営理念(2)

「お菓子は五感の芸術。詩心あふれる最高峰のお菓子づくりをめざす」

品質と技術による競争

代々浮き沈みがあります。私はお金に苦労した方かもしれません。砂糖がなくて困った時に大手のお店には回っているのを見て悔しい思いをしたことがあります。その時、年商10億円ぐらいないと経営者と思わんとある銀行の支店長から言われて奮起し、年商7千万くらいだったのを昭和57年には、10億円、平成3年には20億円を突破しました。それからは落ち着いて、今は売上高・規模よりも品質と技術で競争しようと思っております。

お菓子屋の使命

美味しいお菓子とはどのようなものでしょうか? 「あぁ美味しい」というお菓子をつくることは、「五感の芸術」をつくることです。「五感の芸術」とは何でしょうか? たとえば、音楽は聴覚を中心にした芸術です。

5sense.gif お菓子は味覚を中心にした芸術であることはもちろん、舌触りやのどごし、口溶けのよさなどの食感(触覚)、楽しくなったり、落ち着ついたりする美味しそうな良い香り(嗅覚)、それから響きと意味を与える聴覚のネーミング、そして見た目(視覚)、「まぁかわいい」とか「きれい」とかですね。五感全部に訴えかける芸術です。これら全部に命がふきこまれてはじめて、「あぁ美味しい」というお菓子になるのです。

 詩心あふれるというのは、五感全部で「あぁ美味しい」と感動して、こころが豊かになること。極端に言えば、お菓子があれば、死ぬのは止めて頑張ろうと自殺者が減ってくれるというのが私の夢でもあるんです。

 「最高峰」。山で言うとエベレストでしょうが、まだまだ一合目くらいだと思います。最高峰のお菓子作りというのは、最高に美味しいお菓子を作る事はもちろん、お客様に最高の状態でお届けして、最高の状態で食べていただいき満足していただくことまでが含まれます。その意味で「最高峰」のお菓子作りをめざそう。そういうことです。

五十二萬石 如水庵の経営理念(3)

「信頼され愛される筑紫菓匠、風格と品格ある世界一の老舗をめざす」

郷土文化と平和の担い手として

お菓子は、郷土文化の象徴です。「筑紫菓匠」という言葉には、郷土である筑紫の文化の担い手という意味と、その担い手に求められる専門家としての知恵やすぐれた技(匠 たくみ)をもった「お菓子が大好きな職人集団」という意味が込められています。

 「筑紫」は、太古の時代には、日本(あるいは九州)を指す言葉でした。福岡の、九州の、そして、日本の郷土文化の担い手でありたいという願いも込められています。

 また、同時に平和の担い手としてもありたい。そこに求められることは、「信頼され愛されること」です。たくさんの協力がなければ、何もできません。お客様はもちろん、金融機関や取引業者、皆さんから信頼される筑紫菓匠を目指します。

世界が憧れるオンリーワン

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たとえば、日本に来た海外の人に、心に残る何かを持って帰ってもらいたい。筑紫もちの風呂敷包みにはそんな思いも込められています。

世界一とは風格と品格あるオンリーワン。規模でナンバーワンでは必ずしもありません。たとえば、今まで、製造業中心で成り立っていた日本の経済は、中国など海外の製造業の進展によって産業の構造が変わり、今後は観光立国になっていくであろうといわれています。

  そこで、輝いて「これぞ日本」と言ってもらえるということです。ただ単にたくさん作って規模でナンバーワンになればいいのではない。世界中が憧れるような風格と品格で世界一を目指そう。さらに、老舗の名に恥じないように、絶え間なく努力を続けていく事を目指そうということなんですね。。

五十二萬石 如水庵の経営理念(4)

「経営品質を追求して、従業員の幸福と社会文化の進展に寄与する」

手法ではなく、考える集団にすること

世の中は、たくさんの経営改善の手法で満ち溢れています。たとえば、 TQCやHACCP などがそれに当たるでしょう。しかし、手法だけがあっても、その意味がよく考えられずに、ただ「やらされる」だけでは、やがて形骸化してしまう。

 ですから、手法ではなく、お客様のためにどうしたらよいか、あるいは、社会のためにどうしたらよいか、独自の能力を高めていくにはどうしたら良いか。 社員が自ら考える集団となって(考える集団になるためにはどんな仕組みが必要なのか自ら考えることも含めて)、社長はもちろん社員全員でそのための仕組みを考えていくこと。それが経営品質の追求です。

 会社の業績と、従業員の幸福、社会文化の進展。それぞれ別の事柄だと考えられがちです。けれども、従業員の幸福が実現できない会社から活力が生まれるでしょうか? 社会文化の進展に寄与しない会社をお客様は愛し、さらに信頼するでしょうか? 社員を重視し、社会と調和する企業でありたいという願いが込められています。

最後に

共鳴し頑張って行動してくれる人が必要です

当社の経営理念について、皆さんにお話してきました。これを実現するためには、この理念について、感じ、考え、共鳴し頑張って行動してくれる人が必要です。皆さんならきっと何かやってくれるのではないかと期待しています。   「就職活動にあたって」

これからの就職活動にあたって、皆さんご自身の人生について、すばらしい経営理念ができあがることを願っております。 皆さんの理念と当社の理念とが重なったとき、共にいきいきと躍進できると信じております。

 社会人になって、苦しい時もあるでしょうが、無駄な努力、無理な努力、無茶苦茶な努力も惜しまず、努力してはじめて道が拓けるものと思います。頑張ってください。

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